オワコン日本を脱出せよ。加谷珪一「脱日本入門」【今日の一冊】

ビジネス本

少し前に話題になったレポートがある。2022年の5月に経済産業省から発表された「未来人材ビジョン」だ。

このレポートで特に話題になったのが日本企業の部長クラスの年収はタイよりも低いという内容だ。

「未来人材ビジョン」によれば、実際、日本はタイ、インド、中国、米国と比較して課長・部長クラスへの昇進も遅い。

日本は世界と比較して、昇進も遅ければ時間をかけて部長になったとしても、諸外国の部長たちの方がずっと若く、ずっと稼いでいるのだ。

この「未来人材ビジョン」はデータを用いて日本の“ヤバさ”をこれでもかのように指摘している。(ボリュームが半分ほどになった「未来人材ビジョン(要約版)」はこちら)

たしかにコロナ禍で、これまで「うやむや」にされてきた日本のヤバさは一気に噴出してしまったように思える。

人口減少、30年間の経済ゼロ成長、20年上がらない給料、コロナ禍での物価上昇、進む円安。。。

この厳しい現実と向き合うためには人生設計を組み立て、何らかの形で脱日本を行う必要があると言うのが、加谷珪一氏の「脱日本入門」だ。

■「脱日本」の方法

日常生活をほとんど変えることなく、日本に住みながら、「脱日本」を実践するもっとも効果的な方法は、ネット証券などを通じて海外投資を行うことだと筆者はいう。

資産形成の王道は今も昔も株式の長期投資です。基本的にこれ以外の方法で一般人が大きな資産を作る方法はないと思ってください。(中略)本気で資産を作りたいと思っているのなら、腰を据えて株式投資を続けることが重要です。

本書は「脱日本」をテーマにしているから当然投資先は海外ということになる。

長期の株式投資を行うにあたって最も重要なのは、経済が成長する市場に投資することです。長期的に見た場合、株価とGDP成長率は比例しますから、長期的に低迷が続く国の企業に投資していては儲かりません。その点からすると日本企業にだけ投資をするという選択肢は避けた方がよく、ポートフォリオの中核に据えるのは海外企業の方がベターです。(中略)現時点では米国が第1候補ということになるでしょう。投資対象は、市場を代表するような銘柄に限定した方がよいでしょう。基本的には誰でも知っているような企業のみが対象と考えても差し支えありません。

分散投資の効果とポートフォリオのつくり方(楽天証券サイト)

私はiDeCoと積立NISAに毎月投資をしており、投資先は米国株式全体となる。今後は個別銘柄にも挑戦したいと考えているので、本書も参考にしたい。

上記のように、本書は「日本に住みながら脱日本を実現する方法」を説明している。

重要なのは、どこに住むかではなく、日本という殻に閉じこもることなく、世界に目を向ける姿勢だと筆者。

日本が世界でどのような位置に立っているかを冷静に見極め、豊かな生活を送れるように真剣に考え、実行していきたい。

本書では投資の他にも「副業」「本業」「場所」についての脱日本を説明している。

まさに今日から始められる投資のバイブルだ。

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